【何百年、何千年と時を渡る私達にも過去は沢山あります。時に人間と交わり白虎みたいに神を生む創造主も居ます。白虎は特別な神でありまた私達四神の長兄でもあります。兄は九条家とある約束を躱してます。それは百年に一度もしくは二百年に一度、いつ生まれて来るか?解らない継承者を兄はひたすら長い時を時間を待ちつづけ躱した約束を果たす為に時を旅しそして生きてます。奏?貴女が継承者なのであれば過去の約束にこだわらず素直に新しい契約を兄白虎の鎧と躱してみてはどうなんですか?】
朱雀の話を私は黙って聞いてた。
過去に捕らわれる事は無い?
朱雀の言葉に私の心は少し晴れた。
【兄が躱した九条家の後継者との約束。それは奏…。貴女が自分で想い出しそして嫌なら新たに兄と新しい契約を結べばいい事なんですよ…兄は新たな契約をされたとしても約束はすると思います。九条の継承者である限り…。】
朱雀はまた訳の解らない事を言った。
せっかく考えが纏まりつつあったのに…
【一つだけ…。私から言える事があります。兄、鎧は奏、貴女を愛してますよ。私は愛を司る神でもあり兄も奏。貴女の気持ちも私に届いてますよ。】
朱雀の言葉に真っ赤に成った私…


