嫌いな奴だったのに私はいつの間にか?白虎しか観なくなった…

観えなく成ってたんだ…


私はこの髪の長い綺麗な人に嫉妬を感じそして白虎のあの優しい笑顔、優しい目差しを独り占めしてる過去の人に嫉妬心を燃やしそして羨ましい…

そう思ってた。


この時、この髪の長い女性が自分だったと言う事にも気づかず私は私に嫉妬してた。



【奏…。お前はまだ何も感じないのか?何も想い出せないのか?】


白虎は私の方を振り向きそして哀しい目を向け私に言った。



私は言われてる意味が解らず…


首を傾げるだけだった。



むしろ私はここから早く立ち去りたかった。


白虎とあの女性の姿を観たく無くて…

移動する場所場所でリンクしビジョンを観せられてたまったもんじゃ無かった。



二人で楽しく何か?を話し笑う二人…

そしてキスをし抱き合う二人…

白虎のあんな優しい顔…


今まであんな白虎を観た事がない…



もう嫌だ!!

私は瞼を伏せても頭の中に映るビジョンを止める事も断ち切る事も出来ないまま涙を流してた。



【奏?奏?何故お前は泣いてるんだ?】


白虎に言われ自分が泣いてる事に初めて気付いた。