お寺の敷居を股いた瞬間…



過去の記憶が私の頭の中に流れてきた。



白虎が居て…

そしてその横に髪の長い女の人…



二人はとても楽しそうに会話をしそしてキスを交わしてた。



私は観たくない!!


そう思ってるのに頭の中に勝手にビジョンが広がり阻止する事ができないままでいた。



画像のみで音声が入って来ない…


何か?約束してるみたいで指切りげんまんをしてる…



白虎…

貴方は誰と約束をしたの?

とても嬉しそうな顔をして…




本当に観たく無かった。


他の人と約束を交わし笑顔の白虎を例え過去の画像だと解ってても私は観たく無かった。



そう…


私の醜い嫉妬心…



こんな笑顔で優しい目をその人に向ける白虎に私の胸は心は張り裂けそうに成った。


私の知らない白虎…


私の知らない世界…


私の知らない過去…



私の心が叫んでた…

観たくない!

過去を見せないで!

触れたくない!


過去になんか触れたくないんだと…



敷居を跨いでからの私は目の前に写る光景と頭の中に映るビジョンで頭がおかしく成りそうだった。


優しい目をして笑う白虎…