【奏?お前はまだ思い出せないのか?】


白虎の言葉を聞いて私が首を傾げると白虎は何故か?淋しい目をして私を観た。



一体なんの事を言ってるのか?

私には意味が解らなかった。



儀式も終わりお祓いも全て終わらせ一件落着と成った。


大女将を父(白虎)が抱き抱え旅館の中に入ると負の嫌なオーラは消えていた。

大女将を部屋に運び布団に寝かせ女将に話をし私達は家に帰る事にした。



旅館を出て少し車を走らすと白虎が目的地の家とは違う方向へ走り出した。


何処へ行くのか?解らなかったけど私は白虎となら何処でもいい…

そう思ってた。



着いた先は…



『西虎寺』


と書いてある古いお寺だった。



???????


なんで?

こんな所に?



【奏?ここは記憶に無いか?覚えて無いのか?】


白虎は私に言い車を降り先を歩いた。



見覚えも何も…


初めて…

いや…

違う…


私はここを知ってる


とても懐かしい…

一番大切な場所。



私は何故か?


そう感じた。


私の中の何か?が反応し懐かしい…

と私に思わせてるんだ…



一体なに?