父は呪文を唱えそして地神の力の源とも言える翡翠の玉を外した。
本来、私が白虎から言われてやらなければいけなかった事を父がやってくれた。
翡翠玉を梵字の書かれた布袋に入れ紐で縛りそして持ち帰る事にした。
父の結界の中なのに梵字の書かれてある布袋に入れないといけないなんて…
「梵字の書いてある布袋に入れて持ち帰るのは他のモノに解らない様にする為なんだよ。私達は人間だから神が持つモノに触れてはいけないんだよ…。現に今の私は白虎では無いからね。」
父は少し笑って私に言った。
神のモノを人間である私達が触れる事は赦されない…
「奏。お前は特別なんだよ。お前は神々達に選ばれし者。神と同じ能力をあらゆる術が使える者なんだよ。奏も私と同じ【人間であって人間でない。超越した存在】なんだよ」
父は前に私に言った事をまた言った。
今度は私も父と同じ存在だと…
私は普通の高校生活をただ送りたいだけなのに…
それも許されないと言うの?
なんだか哀しく成ってしまった。
儀式を終わらせると私の進む道が決まってしまうのは解ってた。
でも二十歳までは普通の子として生活をしたかった…


