「ごめん、__なんて言ったの?」

風で乱れた横髪をかきあげながらそう言った。


「……いや、なんもねぇよ。…家まで送る。帰るぞ」



絶対、なにもなくない…よね?

なんでそんな苦しそうに笑うの?



聞きたかった。

でも、……。