「…東城君にベタベタしないでよ」

…はぁ…

「毎日毎日さ…おかげで私たちがなにしても絶対相手にもしてくれないんだけど」

…なるほど。

でもそれって流可の

性格の問題だと思うんだけど…

「あんたほんとムカつく。
いじめてたのもあたしだから」

…知ってる。

知ってるけどまさか接触してくるなんて…

急に起こった色々なことに混乱していると、

怪しげに笑う桐生さんたち。

「…っていうか前からさぁ、嫌いだったの。あんたのこと。東城君のことなしでも」

「…え？」

突然の告白。

そりゃいじめてたんだから

私のこと嫌いなんだろうけど…

そう思っていると

桐生さんが腹ただしげに

男子生徒に声をかける。

「…やっちゃってよ」

「サンキュー！」

そう言うとニヤニヤしながら

こっちに来る一人の男子生徒。