いつも俺から…

だからか?

このいじめの原因が俺だから、

優奈は俺に頼らなかった、とか?

…それ余計虚しいな。

お前のせいだよ的な。

もう一度さっきの手紙に書いてあった文を思い返す。

するとだんだんイライラが戻ってきた。

…だぁれがブスだ…

優奈以上の美少女なんか見たことない。

妬みすぎだ、性格ブス。

優奈は性格だっていいんだからな。

それなのにおそらく

俺のせいでこんな目に遭ってる。

…しかもそれに加えて勝手にキレてる

めんどくさい幼なじみいるし。

はぁ…とため息をついて体を起こす。

けど、好きな子を守りたいのなんて当然だろ。

…迷惑なんて思わないから、もっと頼れよ。

俺は立ち上がってゴミ箱の前に行き、

ギリギリで入らなかった紙を

ビリビリに破いて捨てた。