翌日の昼休み

「きたよきたよ」

そう言って舞が指差す方を見ると、

やはり流可と、

流可の親友の高梨秋(たかなしあき)君。

「優奈、教科書貸してー」

「とか言って優奈に会いにきただけでしょーがストーカー」

舞がそう言って流可の頭を叩く。

「相変わらずひでぇ…」

「まあね。
でもストーカーするよりマシじゃない?」

ちょ、舞ったら…

「まあまあ、は、はいどうぞ!」

そう言って流可に教科書を渡す。

「サンキュー優奈。ほんと好き」

「はいはい…」

そう言って流して秋君の方を見る。

「ほんとごめんね毎日毎日…」

「いや、別にいいよ」

そう言ってフッと微笑む秋君。

はぁ〜…なんか落ち着く。