「どう?」

「…すっごく美味しい!!」

そう言って流可に満面の笑みを見せる。

「そっか、よかったね」

「うん!流可も食べてみて!」

「ありが…」

お礼を言いかけた流可が

ふと言葉を止める。

「…優奈?」

「うん?」

「…このまま?」

「え?…うん、どうぞ?」

そう言ってクレープを流可の口元に持っていく。

「…あのさー…」

「なに?」

「…いいや。じゃあ一口もらう」

そう言って流可が

カプッと一口クレープを食べる。

「…甘い」

「ふふっ、そりゃそうじゃない?
だって生クリームたっぷりだし!」

「…ま、それもそうなんだけどな」

流可はそう言うとフッと微笑んで、

口についたクリームを取る。

「…?」

私が頭の上にハテナを浮かべていると、

不意に黄色い声が聞こえてくる。