流可はかっこよくて

イケメンで優しくて強くて…

まさにザ・完璧ボーイ。

だけど、

「一応言っておくけど好きって恋愛の意味ね」

「…はいはい…」

…この通り、毎日毎日告白される。

からかってるだけだろうけどね!

というより本気なわけないんだけどね!

「もうすぐチャイム鳴っちゃうよ?
教室戻ろ?」

「いーけどもうちょっと一緒にいていい?」

そう言ってコツンと額をぶつけてくる流可。

そう、流可と私は別のクラスです。

とは言っても毎日飽きるくらい

教室に遊びにくるけど…。

…にしても近い!

私は流可を押して首を横に振る。

「ダーメ、遅れちゃうよ。
ほら、行こうよ。で、帰りまた一緒に帰ろ?」

「…じゃーそうする」

流可はそう言って

ご機嫌で私の手を引いて歩き出したから

私もつられて笑顔になって教室に戻った。