だからそっちの"好き"じゃない!

「…そりゃ…そうだよ、ゴホっ…
だって…絶対知恵熱だもん…」

「知恵熱?なに考えてたの?」

「……自分の恋について」

…あーあ、聞かなきゃよかった。

即座にそう思った。

「…氷枕変えてくる」

そう言うと熱い手にぎゅっと力が込められる。

「行かないでっ…!
話…聞いて…?」

…話?

…ほんとに残酷だな、優奈。

…好きな子が恋愛相談してくるってさ…

どんだけ辛いかわかってんの??

…辛い、なんかで終わらせられねぇんだよ。

「悪い優奈、俺…「…すごく好きなの」

ピタッ…

「すごくすごく好きで…
もうほんとにおかしくなりそう…「…優奈」

俺が止めろ、という意味も込めてそう言っても、優奈の口は止まらない。

「考えるだけで胸が痛いの…ゴホっ…
なのに…好きなの「優奈っ…」