だからそっちの"好き"じゃない!

パクっ。

もぐもぐもぐもぐ…

「…おいし」

「…よかった」

俺はそう言いながらなぜだか泣きそうになった。

じーん、と胸の中に温かいものが広がっていく。

…好きだな…

やっぱり優奈が…好きだ。

優奈が最後の一口まで残さず食べて、俺は心からほっとした。

「…美味しかった…ありがと…」

そう言って微笑む優奈を見ると本当に天にも昇る気がする。

…だけど次の瞬間、一気に奈落に突き落とされた。

「…ねえ、流可…」

「…ん?」

「…恋って…なんでするんだろ…」

ピタリと動きが止まった。

……そうか。

優奈は…恋をしてるんだった。

俺じゃない…他の…誰かに…