…そうだよね、私たちはただの幼なじみで…

流可はこの距離感を保ちたいって…

そういうことでしょ?

ふー…と小さく深呼吸をする。

…流可の中ではなかったことにしていい。

でも私の中ではなかったことにはしない。

セカンドキスを奪われたんだから、

それくらいは許されるよね。

「…行こっか。
あと…
……ごめんね」

私はそれだけ言って、

いつも通り、流可と一緒に学校に向かった。