「優〜奈っ」

「…」

「無視かよ」

「…」

きゅっと口を結ぶと陵君は舌打ち。

…陵君、裏すごすぎ。

私完全に騙されてた。

本当は前からずっとそうだったのかな…

そう思うと陵君との昔の思い出までが

だんだん霞んでくる。

いやだ…な…

私は陵君になにを言われても、

なにをされても反応しないように、

授業中ずっと神経を張り詰めていた。