翌日

「流可…」

朝、やはり同じ時間に家を出た私たち。

「…おはよ、優奈」

流可はそう言って微笑む。

「…あ、あの、昨日は…「遅れちゃまずいし行こう」

強引に話を遮られて黙っている

私に流可が呟くように言う。

「…ごめん、昨日のことはもう聞きたくないんだ」

そう言って俯く流可になにも言えなくて、

「…行こうか」

私は黙ったまま学校への道を歩いた。

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途中で陵君に会うことはなく、

学校に到着していつも通りに席に着く。

「優奈、おはよ」

「舞…」

舞は私の席まで来てうつ伏せになった

私の顔を覗き込む。

「どうしたの?なにかあった?」

「…大有り」

「え?」

そこでガタッと隣の席が鳴り、

体がビクッと反応する。

「おはよ〜」

「おはよう」

陵君は舞の挨拶に普通に返事を返して

私ににやっと微笑みかける。

「"優奈"、おはよう」

「っ…」

私は陵君をきっと睨んで席を立つ。