翌日

学校には3人で行き、私は陵君と自分の教室に。

「あ、ねえ優ちゃん」

「なあに?」

そう言って席につきながら陵君の方を見る。

「あのさ、俺まだ教科書届いてないから見せてくれない?」

陵君の言葉にそっか、と呟く。

「うんわかった!一時間目は…数学かぁ…」

そう言ってノロノロと数学のテキストを出す。

「優ちゃんは数学苦手なの?」

陵君はそう言って私の顔を覗き込む。

「…うん。苦手だし嫌い」

「ははっ、そっか」

陵君がそう言ったのと同時にチャイムが鳴り、みんなが席に着く。

そうしてホームルームはすぐに終わり、数学の授業に入った。