そう言うと陵君は微笑んで去っていった。

「え、えーと、流可…「よかったな」

え?と流可の方を見る。

「…陵と同じクラスになれて」

…ん?

「…しかも隣の席なんだろ?」

そう言ってそっぽを向く流可。

…も、もしかして流可…

はっと気づいた私は

素早く流可の前に回って

背伸びしながら流可の肩に手を置く。

「心配しなくても流可を仲間外れにしたりしないからね?」

「…え?」

今度は流可が戸惑い、

そんな流可に言葉を続ける。

「陵君が帰ってきたけど、
変わらず私と一緒に帰ったり遊びに行ったりしようね?」

私の言葉に流可は一瞬キョトンとし、

それからフッと笑う。

「…そっか」

「う、うん」

「…ん、わかった」

流可はフッと微笑んで

私の耳に顔を寄せる。

「…じゃあこれも変わらずに言おっかな。
……好きだよ」

その言葉にかあっと頰が熱を持つ。

「っ…バカっ!」

「ああ、知ってる」

「〜!!」

私は真っ赤になって

流可の肩をパシパシ何回も叩いたのでした。