優奈side

お祭りも終わって家に帰り、

お兄ちゃんに報告すると

お兄ちゃんもすごく喜んでいた。

私は部屋に入って着替えると、

ベットに横になって頬を緩ませる。

陵君が帰ってきたのは

私にとってすごく嬉しいこと。

陵君は私たちが小学3年生のときに

引っ越してしまった幼なじみ。

それまでは毎日流可と私と

陵君で遊んでいた。

あの呼び名…懐かしいな。

昔陵君が私ばかり

頼っていたのを思い出す。

なにかあるごとに優ちゃん優ちゃんって…

そのときのことを思い出して

ついつい笑みがこぼれる。

それにしても…

一度体を起こして

クッションを抱きしめる。

流可はあんまり嬉しそうじゃなかったような…?