そうして暑い日も過ぎていき、今日は夏休み最終日。

そして…

『優奈〜!!どうしよ!?』

「ど、どうしたの!?」

『ニキビできたぁー!!
もうやだぁ!』

「ま、舞…落ち着いて…」

いつものクールさはどこへやら、パニクっている私の親友。

そう、今日は待ちに待った…

…夏祭りです。

『メイクで隠れるかな!?』

「し、知らないよ…私メイクなんかしたことないもん」

『…あ。そういえば今日、優奈はストーカーと行くのよね?』

「…うん、"流可"とね」

そう言って溜息。

舞ったらいつまでストーカーって呼ぶつもりなのよ…

『…ちょっとストーカーにいいことしてあげよっかな』

「え?」

『優奈っ、今から行くっ!』

「え、ちょ、舞!?」

ブツッ!

…強引。

私は再び溜息をついて携帯の電源を切った。