―キーンコーンカーンコーン―


ガラガラガラっ────。


「ふぅ、ギリギリセーフ」


佐久間くんは息を荒らげずに話し出した。


私は息を整えるので精一杯だった。


「はぁ...はぁ。佐久間くん、体力あるね...」


「あっ、ごめん。急に走って...悪ぃ」


「ううん。いい運動になったっ!」

「クスクス、月野って面白ぇ」


急に笑い出す佐久間くん。


「そうかなぁ?」


ガラガラガラっ────。


「HR始めるぞぉー!」


佐久間くんと話していると 町田(まちだ)先生が入ってきた。


「じゃあ、また後で...」


「うんっ!」