♡結愛side♡


「うぎゃー!遅刻するぅ〜!!」


私は今、物凄く走ってます!


「目覚ましセットするの忘れたぁーー」


走っていると、後ろから自転車がきて、私の横で"キィィィ"と止まった。


「結愛、乗れよ」


「えっ...」

自転車に乗っていた少年は、同じクラスの佐久間 幸太(さくま こうた)くんでした。


「いいから、乗れって!」


「う、うん...」


私は 後ろに乗り、佐久間くんの腰に腕をまわした。


「スピード出すから、ちゃんと捕まっていろよ」


「うん!」


それを合図に自転車が動き出した。