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朝食後、部屋へ戻った花音は、動きやすそうな服に着替えていた。
選んだ服はデザインこそシンプルだったが、素材は良いものらしく、高級感があり、溜め息が出る。
ふと時計を見ると、服を選ぶのに時間が掛かっていたらしく、三十分近く経っている。
風夜と風華が待っているのを思い出し、慌てて部屋を出ると、ちょうど前から歩いてきた聖と会った。
「お出かけですか?」
「うん。風夜と風華ちゃんとちょっとね」
「そうですか。お気をつけて、行ってきてください」
「行ってきます」
聖と別れ、二人が待っている城の外へ来ると、彼等は二頭の竜を連れていた。
「花音ちゃん、遅いよー」
気付いた風華が頬を膨らませる。
「ごめんね。それで、えっと・・・」
謝り、困ったように二頭の竜を見る。
「やっぱり、乗るんだよね?」
「心配しなくても、お前は俺が乗せていく。風華は一人で乗れるからな」
「本当なら私が花音ちゃんを乗せてあげたいけど、まだ他の人を乗せるほど慣れてないの。だから、風兄様で我慢してね」
「おい、風華!何だよ、我慢って」
風華の言葉に、風夜が言い返す。それを見て、花音はクスリと笑いながら風夜を見た。
「それじゃ、宜しくね」
「ああ」
頷いて竜に飛び乗った風夜に手を借りて竜の背に乗ると、二人を乗せた竜は上空へと飛び立った。
朝食後、部屋へ戻った花音は、動きやすそうな服に着替えていた。
選んだ服はデザインこそシンプルだったが、素材は良いものらしく、高級感があり、溜め息が出る。
ふと時計を見ると、服を選ぶのに時間が掛かっていたらしく、三十分近く経っている。
風夜と風華が待っているのを思い出し、慌てて部屋を出ると、ちょうど前から歩いてきた聖と会った。
「お出かけですか?」
「うん。風夜と風華ちゃんとちょっとね」
「そうですか。お気をつけて、行ってきてください」
「行ってきます」
聖と別れ、二人が待っている城の外へ来ると、彼等は二頭の竜を連れていた。
「花音ちゃん、遅いよー」
気付いた風華が頬を膨らませる。
「ごめんね。それで、えっと・・・」
謝り、困ったように二頭の竜を見る。
「やっぱり、乗るんだよね?」
「心配しなくても、お前は俺が乗せていく。風華は一人で乗れるからな」
「本当なら私が花音ちゃんを乗せてあげたいけど、まだ他の人を乗せるほど慣れてないの。だから、風兄様で我慢してね」
「おい、風華!何だよ、我慢って」
風華の言葉に、風夜が言い返す。それを見て、花音はクスリと笑いながら風夜を見た。
「それじゃ、宜しくね」
「ああ」
頷いて竜に飛び乗った風夜に手を借りて竜の背に乗ると、二人を乗せた竜は上空へと飛び立った。

