「おはよ、じゃあっ…あたし、いくからっ。」 幸せそうな二人を見たくなくて、あたしは下に視線を向けたまま、ただひたすらに走り続けた。 「隼人ぉ、学校いこっ?」 「あぁ…いくか、」 杳の後を追うように、ゆっくりと二人も歩きだした。 「ああ♪可愛そうに…杳ちやん♪悪女のななは確実に計画を実行してるね、…それでいいんだよ、」 にこりと複雑な絡まった糸を面白そうに見物する影―、 絡まった糸の行方は…?