「隼人っ、ななっ」




体の芯からあふれだしそうな気持ちをおさえて、幸せそうな二人から視線をそらした…




「あれ?杳じゃん、おはよ。」





まるで何もなかったように、接するなな。隼人は隼人で何も言わずただ、ななの手を握るだけ…、





“ちくん”






心にまた一本の太い針がささった、