「隼人っ!!!隼人~っ!!!」





あちこち探してみるけれど、やっぱり何処にも居なくて、途方に暮れながら、神社の池の近くにある、大きな石に、腰を降ろした。






「隼人のばかあ…何処いったのよ~こんなに可愛い子ほっといてっ…、」







本当に嫌になっちやうなあ…






隼人と出かけるときはいつもそう…、ついてない日が多いんだ。





誰かがあたし達の邪魔をするように…






“神様?
もしいるのならば、
隼人とあたしを巡り合わせてくださいっ”





「はあ……っ、何やってんだろ…あたしっ、」





ため息を零しながら、
目の前にある石を蹴れば、
飛んだ石が、地面に落ちていた石に当たって、あたしの方向に返ってきた。
返ってきた石に気付いて避けようとするが、さけられず、石は見事に足に当たり、足から血が流れた。