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「杳っ…杳、杳!!!」





「へっ…?は、はいっ!!!」





「気づくの遅ぇよ!!
母さん達帰ってきたみたいだから、祭いくぞ!!!」





「……………」





「ん?どうした…?」





「うーん、なんでもないっ、」




あたしがにっこり微笑めば、





“気持ち悪っ”




そういいながら、照れ笑いを零す君。






君と笑いあえるこの特等席は、
ずっと永遠にあたしだけの、
“特等席”であってほしい―、
そんな囁かな願いを胸にひめながら、歩きだした。