大好きなあいつ

カフェを出るともう暗くなっていた。
「はぁ、おいしかった。」
「じゃあ帰るか。」
「うん。」
「稜と、悠馬は美香をおくってやれ。」
「おう。」
「おねがいします。じゃあまた明日ね。バイバイ。侑芽、悠。」
「おう。じゃあな。」
「また明日ね。」
「行くぞ。」
「うん。」
「ごめんね。送ってもらって。」
「別にいい。それに暗い中女を1人で帰らせれるわけないだろ。」
「ありがとう。」
「ついでに稜にも協力した。まぁ悠馬も一緒だけど。」
「稜、美香の事好きだもんね。」
「気づいてたのかよ。」
「見てれば気づくって。」
「そりゃあそうか。あいつわかりやすいしな。

「そうそう。それでも、気づかない美香は鈍感だけどね。」
「確かに。」
「着いた。悠、ちょっと寄っていかない?お母さんがうるさいんだよ。また連れてきてって。」
「じゃあ寄ってく。」
「ただいまー。」
「お邪魔します。」
「お帰りなさい。悠君来てくれたの。お父さん帰ってきてるわよ。」
「昨日もお邪魔したのになんかすいません。」
「いいこね。そんなわけないじゃないの。」
「ありがとうございます。」
「あっそうだ。今日もご飯たべていってね。」
「はい。侑芽のお母さんの料理すっごく美味しいからまた食べたいと思ってたんですよ。」
「まぁ。嬉しい。さあさあ、リビングで待っててね。」
「はい。」
リビングに入ると、お父さんがソファーに座ってテレビを見ていた。
「お父さんただいま。」
「おぉ。侑芽おかえり。彼氏も一緒か?」
「彼氏じゃないっ「侑芽のお父さんですか?侑芽さんとお付き合いさせてもらってます。松田 悠です。」」
「侑芽の父です。よろしく。」
「ちょっと悠来て。」
「なんだよー。」
悠を連れて廊下に来た。
「ちょっと。へんなこといわないでよ。」
「いいだろ。」
「バカ。」
「はいはい。まぁ、お前よりはマシだけどな。」
「入るよ。」