大好きなあいつ

ー侑芽ー
放課後。
はぁ、裏庭に行かないといけないよね。行きたくないなぁ。だって悠の事好きだって気づいたんだもん。
はぁ行くか。

5分後。裏庭に到着。
誰かいるのかな。
あっ。いた。あの男の子かな。後輩だ。
どうやって断ろうかな。
もう、いいや。いこう。
「あの、君が手紙の子?」
「せっ先輩!」顔が赤い。
「やっぱりね。」
「あの、先輩。僕、せっ先輩のことが好きです。僕と付き合ってください。」
「ごめんね。君とは付き合えない。」
「どうしてですか?」
「私、好きな人がいるの。だからごめんなさい。」
「そうなんですか。わかりました。」
よかった。わかってくれた。