眠り姫

初めて会ったのにタメ語でしかも自分を

あの天使だと名乗る人に私は未だかつて

会ったことはない。きっと皆そうだろう

「な、なに言ってるの?じゃあ、証拠をみせてよ!」

「なるほど。証拠か...。まず貴様は学校にも行けない小心者だ。」

「た、たしかにそうだけど!そんな言い方あんまりよ!しかも証拠になってじゃない!」

「人間は本当に証拠を欲しがるな。仕方無い。みてろ。」

そう言って彼女は目を閉じた。すると

彼女の背後からは真っ白なとても綺麗な

羽が生えてきた。

「な、なにこれ!?ど、どこからはえてるの!?」

「どこからってもちろん背中だ。」

私はすぐさま彼女の背後へと回った。

その背中には確かに直に生えていて

細工をしている風には感じなかった。