「おはようごさいます。」

なんだかんだで二日目も学校に来ること

ができた私を母親は目に見えて嬉しそう

だった。

「おはよう!藤谷さん!」

相変わらずの鈴木スマイルで出迎えられ

少しおかしかった。

「あっ!隣の部屋に寺田君もきてるから!!」

そんなの沈黙の嵐に決まっている。

いや、今の私にはそちらの方がありが

たいのだが昨日の光景を思いだすと

恐怖しかない。だが、入らないわけにも

いけない。生徒のたくさんくる保健室を

とるか、沈黙の嵐をとるか....

もちろん今の私の選択肢は後者だ。

恐る恐るドアを開けると机に突っ伏して

寝ている彼の姿があった。