〜放課後〜

「よし!じゃ、みんなは各種目で練習しろよ!」

みんなは各自の練習を始めた。

「柏木」

「はい」

先生が近付いてくる。

昨日のことが頭の中に蘇る。

「昨日はごめんな」

先生は二人三脚のヒモをくくりながら言った。

「先生は何がしたかったんですか?」

「僕?僕は、ただ柏木が好きなんだ」

「え?なんて言いました?」

頭が真っ白になりそうになった。

どういうこと?

「もし、体育祭で僕が一位になったら僕と付き合ってくれないか?決して先生と生徒は付き合うことは許されていない。でも僕は柏木…いや、奈穂美が好きなんだ」

先生はいつもと違う表情で私に言ってきた。