「柏木、コーヒー飲めるか?」

「飲めません」

急になに?

「そっか!まだ高校生だもんな」

そう言いながら桃先はコーヒーを飲んだ。

「で、何するんですか?」

桃先の顔がおかしくなった。

どうしたの?

「先生?」

「僕さ、まだクラスに馴染めてないんだよな。それでさ、一番後ろの席の柏木と仲良くなろうとしたんだ。柏木は学年で一番モテるって河合から聞いたからさ」

「私でよければ相談のりますよ!」

「ありがとな」

先生の優しい表情、いつもと違って素敵だった。