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授業がすべて終わりHR。

「先生はまだこの学校のことなんにもわからない！だからこれからはみんなと一緒に頑張って覚えていきたい！みんな僕のことは桃先って呼んで！前の学校でずっと桃先って呼ばれていたからそっちの方が馴染みがあるんだ」

またくだらない話。

こんな感じでもう１ヶ月が経とうとしていた。

ちょうどもうすぐ体育祭。

この学校は６月に体育祭があり、校内のビッグイベントでもある。

「みんな何の競技に出るんだ？自分たちで好きなのやれよ！」

「ねえねえ、奈穂美何するの？桃先と一緒のにしたら？」

みくがニヤニヤしながらこっちを見ていた。

「しかもなんで二人三脚なの？私は100m走でいいの」

「柏木奈穂美だったよな？」

桃先が私の前に来た。

しかもニヤニヤしながらみくと一緒に私の方を見つめる。

「なに？」

「俺と二人三脚しよう！教えてやるからよ！」

「結構です」

男の人苦手なのに嫌。

しかもよりによって教師…。

頭の中に嫌な思いがたくさん詰まっていた。

「よし決まり！柏木は先生と二人三脚することにした！」

「え…違うって……」

先生は人の話も聞かずに黒板に名前を書いた。

もう最悪だ。

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