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頭が真っ白になった。

「返事は体育祭当日な！じゃ、練習するぞ〜！」

そう言って先生は私の肩を持って二人三脚の練習をした。

私のどこがいいの？

私の過去もしらないくせに。

「奈穂美？どうした？」

汗を拭きながらみくが話しかけてきた。

「なんもない」

「桃井先生、すごいね」

「え？」

動揺してしまう。

なんで？

私はこんなやつ好きじゃ……

好き。なのかな。

「学年でモテる奈穂美に告白するなんて」

みくの顔が険しくなった。

「みくどうした？」

「なんもない。じゃぁね」

みくは何か言いたそうにしていた。

なのに私はなんにも気付けずにただ黙ってみくが見えなくなるのを待っていた。

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