ー美結ー
私は今、翔の腕の中で泣いている。
今まで心の中で押さえ込んでいた不安が翔に聞いてもらったことにより、和らいだのだろう。
私は安心して泣いている。不安になってはいけない、泣いてはいけないという気持ちが心のすみにあったのだろう。
はりつめていた線がプチンと切れたように。
涙が止まらない。
そんな私の背中を翔は優しく撫でてくれている。
落ち着いてきた頃には空はオレンジ色になっていた。
改めて考えると、自分の中にこんなに不安があったとは思っておらず、ビックリした。
「美結。」
『…ん?』
「ごめんな。」
『えっ?なんで翔が謝るの?』
「俺、美結の気持ちもわからず、勝手に喜んでた。98%だって…」
『…』
「そりゃ、怖いよな。不安だよな。なのに、なにも考えずに喜んでてごめん。」
『翔…』
私を抱き締めてる翔の腕に力が込められた。
「……から。」
『えっ?』
「俺が美結のそばにいるから。
どんな不安だって俺が消し去ってやるから。
だからどんなことでも俺にいってくれ!!」
『翔…』
「手術不安だと思う。怖いと思う。だけど、俺がいるから!ずっとお前のとなりに俺はいるから。だから、ちょっとがんばろ?お前は一人なんかじゃないから!」
『うん。ありがと…
がんばるよ…私。
がんばってみるよ。』
ーそして数日後
今日は美結の手術の日
美結はあのあと決意してくれ、医者にすることを報告した。
ガラッ
ドアが開き、看護婦さんが入ってきた。
「「松原さん。時間です。」」
『はい。』
俺は美結の手を握った。大丈夫だよ、成功するよとでも言うように。
美結は振り返り少し微笑んで
『がんばってくるね。』
といい、運ばれていった。
私は今、翔の腕の中で泣いている。
今まで心の中で押さえ込んでいた不安が翔に聞いてもらったことにより、和らいだのだろう。
私は安心して泣いている。不安になってはいけない、泣いてはいけないという気持ちが心のすみにあったのだろう。
はりつめていた線がプチンと切れたように。
涙が止まらない。
そんな私の背中を翔は優しく撫でてくれている。
落ち着いてきた頃には空はオレンジ色になっていた。
改めて考えると、自分の中にこんなに不安があったとは思っておらず、ビックリした。
「美結。」
『…ん?』
「ごめんな。」
『えっ?なんで翔が謝るの?』
「俺、美結の気持ちもわからず、勝手に喜んでた。98%だって…」
『…』
「そりゃ、怖いよな。不安だよな。なのに、なにも考えずに喜んでてごめん。」
『翔…』
私を抱き締めてる翔の腕に力が込められた。
「……から。」
『えっ?』
「俺が美結のそばにいるから。
どんな不安だって俺が消し去ってやるから。
だからどんなことでも俺にいってくれ!!」
『翔…』
「手術不安だと思う。怖いと思う。だけど、俺がいるから!ずっとお前のとなりに俺はいるから。だから、ちょっとがんばろ?お前は一人なんかじゃないから!」
『うん。ありがと…
がんばるよ…私。
がんばってみるよ。』
ーそして数日後
今日は美結の手術の日
美結はあのあと決意してくれ、医者にすることを報告した。
ガラッ
ドアが開き、看護婦さんが入ってきた。
「「松原さん。時間です。」」
『はい。』
俺は美結の手を握った。大丈夫だよ、成功するよとでも言うように。
美結は振り返り少し微笑んで
『がんばってくるね。』
といい、運ばれていった。
