次の日 仕事は休ましてもらい美結の見舞いに来た。

病室のドアに手をかけた瞬間中から話し声がした。

聞くつもりはなかったが、俺はドアの前から動けずにいた。

『私の足はいつなおるんですか？』

最初に聞こえてきたのは、美結の不安そうな声だった。

「「松原さんは頭はすぐになおるでしょう。
ですが、足は神経に繋がっている線がきれています。それをなおすのには手術しかないでしょう。」」

『その手術ゎどれぐらいの成功率なんですか？』

「「この手術には多くの人がうけていますが、98%は成功しています。」」

俺はそれを聞いて少し嬉しくなった。

98%というのはほとんど100%に近い。

ほぼ成功するといっていいだろう。

『そうですか…』

だが、俺の気持ちとは裏腹に返事をした美結の声はもっと不安そうなものだった。