「貴様ぁぁぁああ!!」
頼人は戸を開けると同時に叫んだ。だが、戸の奥の光景に目を疑った。血だらけで倒れているのはだれともわからない50代くらいの男。そして包丁を握っていたのは、返り血で全身を真っ赤に染めたあいつの姿だった。