城下のお姫





 「市場にはたまに悪い輩もうろついているから、総ちゃん牡丹をよろしくね」



 「はい、任せてください!」



 




  ー城下にある市場。


 色んな人の声で賑わっていた


 「いらっしゃい、いらっしゃい!釣りたての魚だよ〜」



 「草履〜草履はいかが〜」


 人も多くて、気を抜いたらはぐれてしまいそう


 私ははぐれぬよう、総ちゃんの袖を握った



 「ぼ、牡丹。どこ行きたいか?」


 「ん〜、取りあえず書物屋に行きたいな」


 たくさんの書物を立ち読みしたい


 源氏物語とか好きだな〜♪



 平安の頃に書かれた書物とかね