Time is money
1分、1秒だって無駄にしたくない。
…いや、できない
「……」
「ん〜?不登校ちゃ〜ん」
「…(1回だけ、否定しておこうか)」
「なんでそんなやつかまってるんだよ」
「まこちゃん、そのこ“貧乳”だよ」
「…、うぉ、ほんとだ!!」
「え〜」
“貧乳”
心にずんとのしかかった。
一呼吸、おいた
また、目を伏せた。
長い黒髪をひるがえし、彼
…、いや彼らを視界にいれた。
いつのまにか、彼らも私をみていたようだ。
ただ、黒髪の男は興味のなさそうな顔をしているが。
そんなことはどうでもいい。
なんだか、ぞくぞくする。
この状況に
「…さっきから、あなたたち失礼よ。
私は不登校なんかじゃないわ
転校生。
それに、貧乳、なんて初めて出会ったよに失礼よ」
まぁ、初めてじゃなかったら貧乳っていっていいのかと聞かれればそういうわけでもないのだが。
