なんだか、私の苦手なタイプ
「ちょっとまってよ〜、不登校ちゃ〜ん」
振り返って少し大きめの声で言う
金髪のチャラ男
……、ちょっとまって。
今、なんていっていた?
スタスタ、と規則正しく歩いていたはずの足もあまりの驚きに、止まった。
「あ〜れ?
止まってくれた〜」
声のリズムを変えずに話す男。
なんだか、調子が狂いそうになる
私が、
“不登校”、ですって?
「…」
転校生に、それはない。
ひどすぎる
もう、いっそのこと本当に不登校になってやろうかしら。
なんてあまりにも非現実的なことを思う。
私にはそんなこと、できるはずがない
