ここは一体どこだろう。
朝、目が覚めると見たことのない部屋にいた。周りは白い壁に覆われていて、ベットの上の小さな窓からは海しか見えない。
「ああ、そうか…私は…。」
私はここの小さな島に一人隔離されて取り残されたことを思い出した。
私のもといた町は、50年に一度神様に奉納する供物として人の女性を一人差し出す。その選ばれた人のことを、人々は「人魚」と呼び、その日から人扱いはされなくなり、ただの道具、供物として扱われる。
そして、昨日は奉納の日で、この当たり一面海の真ん中に立つ島にある、小さな神社の屋城のなかに奉納された。
「…はあ…神様なんて居るかも分からないのに、こんなところで一人にされたら餓死してしまうじゃない…」
外に出ようと思い、ドアを開けようとしたが外から鍵が掛かっていて外に出ることはできなかった。ベットのところの窓から、何とか脱出しようにも崖になっていて海に落ちてしまうのが目に見えている。
部屋の中には水道とトイレのみ完備されていて、他にはなにもなかった。することがないため布団にもう一度潜り、眠りに落ちた。
目が覚めると、真っ暗闇になっていたので夜なのだとすぐにわかった。電気はなく、火もない為明かりがない。仕方なくそのまま布団に入ったままもう一度寝ることにした。
その日夜は、ここに来る前までの夢をみた。とても長く、とても辛い夢。
私は両親から、愛情を貰って育った。
なんて都合のいいことはなく、両親に嫌われながら、殺されかけながら育った。理由は知らない。最終的には私に懸賞金をかけて私を殺した人に100万を譲渡するというゲームまで始めた。
そのため小さい頃から敵しかおらず、助けてくれる優しい人もおらず一人で生きていく事に違和感を感じず、むしろ誰かと居るより一人で居る方が自然に安心できて、幸せにさえも思うようになっていた。
小学校入っても環境は変わらず、学校でもクラスメイトからイジメを受けて、先生達からは忌み子として扱われた。
家に帰れば、奴隷やメイドのように扱われ、登下校中や家の部屋に居たときは殺し屋から命を狙われた。町中の人が私がなにをしたわけでもないのに、腫れ物扱いをし人として見られた生活を送ったことはなかった。
中学校に入ってもなにも変わらず、いつしか感情は消え、生きることにこだわりを持たなくなり、呼吸している人形に成り果てていた。
そんなときに、お祭りで人を奉納しなければならないとなり、町中の全員一致で私に決まった。私としても、あの町に居るよりは、気が楽だろうと思い反論もなにもなく受け入れることができた。
「人魚」と呼ばれるようになってからも、とくに変化はなくこの島まで運ばれてきた。
「…んー…」
目を覚ますと外が明るくなって居た。ここには時計がない為現在の時刻が分からない。
「今日で三日目か…お腹すいた…」
ここに来てからなにも食べていないのだから無理もない。
朝、目が覚めると見たことのない部屋にいた。周りは白い壁に覆われていて、ベットの上の小さな窓からは海しか見えない。
「ああ、そうか…私は…。」
私はここの小さな島に一人隔離されて取り残されたことを思い出した。
私のもといた町は、50年に一度神様に奉納する供物として人の女性を一人差し出す。その選ばれた人のことを、人々は「人魚」と呼び、その日から人扱いはされなくなり、ただの道具、供物として扱われる。
そして、昨日は奉納の日で、この当たり一面海の真ん中に立つ島にある、小さな神社の屋城のなかに奉納された。
「…はあ…神様なんて居るかも分からないのに、こんなところで一人にされたら餓死してしまうじゃない…」
外に出ようと思い、ドアを開けようとしたが外から鍵が掛かっていて外に出ることはできなかった。ベットのところの窓から、何とか脱出しようにも崖になっていて海に落ちてしまうのが目に見えている。
部屋の中には水道とトイレのみ完備されていて、他にはなにもなかった。することがないため布団にもう一度潜り、眠りに落ちた。
目が覚めると、真っ暗闇になっていたので夜なのだとすぐにわかった。電気はなく、火もない為明かりがない。仕方なくそのまま布団に入ったままもう一度寝ることにした。
その日夜は、ここに来る前までの夢をみた。とても長く、とても辛い夢。
私は両親から、愛情を貰って育った。
なんて都合のいいことはなく、両親に嫌われながら、殺されかけながら育った。理由は知らない。最終的には私に懸賞金をかけて私を殺した人に100万を譲渡するというゲームまで始めた。
そのため小さい頃から敵しかおらず、助けてくれる優しい人もおらず一人で生きていく事に違和感を感じず、むしろ誰かと居るより一人で居る方が自然に安心できて、幸せにさえも思うようになっていた。
小学校入っても環境は変わらず、学校でもクラスメイトからイジメを受けて、先生達からは忌み子として扱われた。
家に帰れば、奴隷やメイドのように扱われ、登下校中や家の部屋に居たときは殺し屋から命を狙われた。町中の人が私がなにをしたわけでもないのに、腫れ物扱いをし人として見られた生活を送ったことはなかった。
中学校に入ってもなにも変わらず、いつしか感情は消え、生きることにこだわりを持たなくなり、呼吸している人形に成り果てていた。
そんなときに、お祭りで人を奉納しなければならないとなり、町中の全員一致で私に決まった。私としても、あの町に居るよりは、気が楽だろうと思い反論もなにもなく受け入れることができた。
「人魚」と呼ばれるようになってからも、とくに変化はなくこの島まで運ばれてきた。
「…んー…」
目を覚ますと外が明るくなって居た。ここには時計がない為現在の時刻が分からない。
「今日で三日目か…お腹すいた…」
ここに来てからなにも食べていないのだから無理もない。