「俺、力ないね」

草野は苦しんでいるえつこを他所にロープを握った跡がついた自分の手を眺めている。

「今度は確実にやるから」

そう言い、休む暇もなくまたロープをえつこの首に巻きつけた。

「うぐぅっ…」

「こうまでして君は死にたいんだろ」

しかし、何回同じことをしてもえつこは死ねなかった。