「そうかな? あ、でもそう言われると気持ち悪くなってきたかもしれない」 えつこは山口沙也加から薬をもらい、 何のためらいもなく、それを飲んだ。 しかしその薬は前日に加藤が山口沙也加に渡し、えつこに飲ませるように強要したものであった。 申し訳ないと思いつつも、山口沙也加は加藤に従って、えつこに薬を飲ませた。 えつこは得体のしれない薬で具合が悪くなり、会場に着くやいなや、ぐったりしてその場に倒れてしまった。 試験は受けられず、えつこは何としても第一志望の高校に合格しなければならなくなる。