「ま、でも俺は殺人の経験ないから。もしかしたら後悔するかもしれないな」 草野の話を聞いていて、いらいらした。 えつこはさっさと殺してほしいのだ。 悠長に後悔するかもしないかもと話している草野は本当に殺人を犯す気があるのかよくわからなくて、もどかしくなる。 「もうそれすらどうでもいいので、 さっさと私のこと殺してください」 そう言うと、草野はおかしそうに笑った。 …何がおかしいの。