草野の上に倒れて、えつこは泣きじゃくった。 子供のように、これはどうしようもないことなのかもわからずに、自分が止めて草野は押しとどまるのかもわからずに。 「えつこは優しいんだな」 草野はえつこにそっとキスをする。 初めて、草野からキスをした。 たまらずえつこは草野に抱きつき、息ができないほどにきつく抱きしめあった。