貴方の傍に



‹凛side ›



ボールの弾む音とシューズのスキール音が
体育館に響き渡る


キュッ キュッキュッ



「悠斗」


呼んでも気付かない


仕方なく私は、シュート体制に入った悠斗のボールを抑えた



「凛ちゃん!いたなら呼べばいいのに」
「呼んでも気付かなかったのは悠斗でしょ?」

まじか!ごめん と言い、楽しそうに笑う悠斗の頭を叩く

「バカ。もう帰らなきゃ 先生怒られるよ」
「えー、あと1回!!」

悠斗が駄々をこね始めた

しょうがない、この手は使いなくなかったけど


「駄目って言ってるでしょ?
それに最近オーバーワーク気味。怪我したら、私の夢叶えられないじゃん」