その週の金曜日。
長谷川サンからLINEがあった。
どうやら、きょうの夜飲み会を開くらしい。
「ねぇ、1年生だとおごってもらえるんだってよ!」
『えっまじ!?』
ってことは、入ったら来年はおごらなきゃいけないのか…
いや、なんて打算的なんだ、あたしは。
とにかく無料でご飯にありつけるのは嬉しいので、
真那と授業で知り合った結花の3人で参加することにした。
会場は大学の近くの居酒屋だった。
うわ〜これが大学生の飲み会か…
やっぱり、場違いなんじゃ…
「あ!1女3人じゃん!」
長谷川サンだ!
知ってる人をみるとちょっと安心する。
「来てくれてありがとう!!」
こないだも思ったけど、長谷川サンの笑顔はすごく人懐っこい。
「1女!?わっ!この子ら!?」
もうすでに少し酔っているセンパイたちが話しかけてきた。
「ほら〜、入り口でやったら迷惑だろ!
座らせてやれよ!」
「はーい。長谷川サンすいませーん」
席に案内されると、美人の相田サンの姿もあった。
