その席にはすでにひとりの女の子が座っていた。
あ…なんかこの子、仲良くなれそう。
ただの直感だけど。
「長谷川〜!この子もちゃんと入りたいんだって!」
「お、まじか!じゃあ真那ちゃんの横に座って!」
“真那ちゃん”はにこっと笑って、かるく会釈した。
わ…笑顔かわいいっ!
「君名前は〜?」
『あ、萌佳っていいます!』
「モカちゃん?変わってるね〜」
長谷川サンは3男(※3年男子)らしい。
さっきの美人さんは2女の相田サンだと紹介してくれた。
「げっ!せっかく来てもらったけどもう3限じゃん!」
長谷川サンはLINEのIDを教えてくれた。
「ここに連絡して!集まるとき連絡するからさ!」
『ありがとうございます!』
わたしと真那ちゃんは食堂から出て、学部棟に向かった。
「ねぇ、モカって呼んでいい?」
『いいよ!あたしは…』
「真那でいいよ!」
なんか、初対面じゃないみたい。
ていうかラッキー!友達できちゃった!
しかも話してみると、学部も学科も一緒らしい。
これで授業もぼっちじゃなくて済む!
