食堂に設けられたサークル勧誘スペースに行くと、そのサークルのところだけかなり賑わっていた。


なに…?旅サーって、そんな人気なの?




『すいませーん…』

わたしはおそるおそるのぞきこんだ。



「あれ?君もうちに興味あるの?」


わたしはうなずいた。



「まじで〜?多すぎだろ…」


え?勧誘されてきたのになんでその態度?


「山城ならあそこだよ〜」


『山城…?』



そのセンパイがだるそうに指差した先は、人だかりの中心だった。


人だかりって…よく見たら女子率高い。

そしてその中心にいたのは、明らかにチャラそうな金髪の男だった。



あ〜なるほどね…

人気なのは、あの人目当てが多いからってことか…



『いや、わたしは普通に説明ききたいんですけどっ』


「え!?ほんとに!?」


そのひとの顔がぱあっと明るくなった。

よく見たらこのセンパイ、かなり美人だなっ!!



「じゃあこっち来なよ!」

そういって、人だかりの横の席に案内された。